スポーツでの足首の捻挫を分かりやすく3分で解説!


足首の捻挫は、スポーツで最も多くみられるケガの一つです。

この記事では、足首の捻挫の原因や症状、治療や予防について、一般の方に分かりやすく解説します。

スポーツでよくある足首の捻挫

足首の捻挫(ねんざ)は、足首をひねって靭帯が伸びたり、断裂した状態をいいます。

 

一般的にも起こるケガですが、特にスポーツの場面で多くみられます。

どんな部分を傷めるの?

内側に捻ったときと外側に捻ったときで傷める部分が違います。


多いのは内側に捻る「内反捻挫」で、その際に傷めやすい靭帯は主に2つです。

  • 前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)
  • 踵腓靭帯(しょうひじんたい)

捻挫の中で一番多いのは、外くるぶしの近くにある前距腓靭帯の損傷です。

 

これは内側に捻ったときに起こるケガです。

 

外側に捻った時は別の部分を傷めます。

 

混同しやすいの別の負傷では、二分靭帯や前脛腓靭帯、リスフラン関節の損傷があります。

 

また、くるぶしや足の甲の外側に骨折を起こすことがあります。

 

これらは別の回で紹介します。

どうやって捻挫が起きるか

スポーツでは主に、こんな時に足首を捻ります。

  • プレー中に体勢を崩したり、接触してバランスを崩す
  • ジャンプの着地に失敗する
  • 道路を走っていて段差を踏み外す

足首の捻挫の症状

  •  じっとしていても痛い(ジンジン・ズキズキ)
  • 動かすと痛い・動かせない
  • 特に損傷した靭帯部分を押すと痛む
  • 腫れと炎症
  • 足首の不安定感
  • 内出血(1日~数日後に現れる)
  • 足首の動きの制限(回復期に現れる)

全ての症状が現れるわけではなく、程度や傷めた部分によって異なります。

 

症状から自己診断する事は避けましょう。

症状の鑑別

症状を見分ける方法は、①臨床評価 ②画像診断です。

①臨床評価

見た目の変化や、触って痛いところ、どう動かすと痛いか等が判断基準です。

 

また、骨折を疑う際の基準として「オタワ・アンクルルール」というものも有用です。

②画像検査

病院では、X線・MRIなどで検査を行います。

 

接骨院でも、超音波画像装置で調べられる施設が増えてきました。

 

ご自分で患部を観察することは大事ですが、安易な自己診断は避けて、病院や接骨院を受診するようにしましょう。

治療

治療方法は、ケガ(靭帯損傷)の程度に応じて異なります。

 

靭帯損傷の程度は、3段階で考えます。

  • グレード1(軽度):RICE処置(安静、氷冷、圧迫、挙上)、包帯などによる軽度の患部固定(2~3日から一週間)
  • グレード2(中程度):上記に加えて、プラスチックギプスなどを使った固定(1~2週間)
  • グレード3(重度):ギプス固定(2~3週)場合によっては手術が必要

スポーツのケガの場合は、負傷初期から機能訓練を行います。

 

床に置いたタオルを足指でたぐり寄せるなど、足首は動かさないで行えるものから始めます。

スポーツ外傷の場合、治療そのものより「治療の計画」が大事だと私は感じます。


いつから、どのくらいの練習が出来るのか予定を立てておきましょう。

 

指導者の方と話し合って、適切なタイミングで練習再開できるようにしたいですね。

予防

足首周辺の靭帯は、足首の安定性を保つうえで重要です。

日常生活を送るだけの場合と違って、スポーツでは負荷の大きい動作が要求されます。

 

足首を捻りやすくなる、いわゆる「捻挫ぐせ」状態にならないために、専門的な運動療法が必要です。

また、適切な治療と機能訓練が行われないと、足首が硬くなります。

 

足首の硬さのせいで、全身の使い方が変わってしまう事もあります。

足首の捻挫は一般的に起こりやすいケガですが、きちんと治療する事が大事です。

まとめ

足首の靭帯損傷は一般的なスポーツ外傷です。

 

適切な治療と予防策を講じることで、ほとんどの人が完全な回復を遂げることができます。

 

負傷初期の適切な処置と、計画的な治療・復帰を心がけましょう。

 

再負傷や「捻挫ぐせ」には気をつけてくださいね。

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この記事を書いたのは…

田中陽祐(たなかようすけ)

 

柔道整復師・スポーツトレーナー。にいさと接骨院×からだラボ 院長。

包帯やテーピングを巻くのが大好き。趣味はランニング、山登り。


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