このページにいらっしゃった方は「コンディショニング」について知りたい方だと思います。
そこで、今日はコンディショニングとは何かというテーマでお話しします。
どなたにも分かりやすい説明を心がけます。
どうぞご参考になさってください。
コンディショニングって何?
「コンディショニング」という言葉は、もともとスポーツ・フィットネスの分野で生まれた考え方です。
コンディショニングが生まれた経緯や、具体的な内容は、スポーツの世界と密接に関係しています。
まずは、スポーツコンディショニングについて見てみましょう。
★スポーツの世界でなぜ「コンディショニング」が必要なのか?
- ケガや故障を予防する観点から
- スポーツ能力や競技成績を高めるため
★スポーツにおけるコンディショニングはどんな内容?
- エクササイズによって、体の上手な使い方を習得する(ファンクショナル・トレーニング)
- トレーニングによって、柔軟性やパワー・持久力を向上する(ストレングス・トレーニング)
- 食事管理によって、運動に耐えうる体を作る(栄養管理)
- 試合に向けて気持ちを前向きに保つ(メンタルトレーニング)

つまり、コンディショニングというのは、スポーツをするために「自分の心身を整える」こと。
すこし難しい言葉でいえば競技のために自分自身を「最適化」することです。
最適化というのは「条件や制約がある中で、目的達成のために最も望ましい状態に調整・改善すること」を言います。
コンディショニングは、アスリートだけのもの?
最近ではアスリート以外の人にも、コンディショニングの考えが広がっています。
たとえば「自分を整える コンディショニング」で検索すると…
この記事を書いている2025年3月時点でヒットするのはこんな情報。
- 製薬会社が「コンディショニング」をコンセプトにした企画を立ち上げた
- 旅行代理店が「心と体を整える」をコンセプトにした旅行商品を開発中
このように、心身を整えるための商品やサービスに、コンディショニングの概念が活かされています。
コンディショニングの恩恵を、アスリートだけでなく、すべての人が享受できる方が良いのです。

そういえば2020年代前半には、サウナブームがありましたね。
それをキッカケに「ととのう」事をテーマにした商品・サービスもたくさん生まれました。
多くの方に「整う・整える事って大事だよね」という問題提起がなされたのではないでしょうか。
その中で「整う=リラックスすること」という受け止めをされた方も多いと思います。
しかし「整う」という言葉の本来の意味は「乱れをなくして揃(そろ)えること」です。
「整う・整える」というのは、いつでも問題なく機能するように、自分を「最適化」しておく事なのではないでしょうか?
目指すのは「ウェルビーイング」
職業アスリートではない、私たちとってのコンディショニング。
それは「ウェルビーイング」をめざすために必要なものです。
ウェルビーイングというのは「社会の中で、心も体も健やかな生活を送ること」です。
簡単にいえば「毎日をより良く、楽しく過ごしましょう」ということ。
身体のどこかが痛ければ、気分は下がります。
また気持ちにメリハリがなく、'低空飛行'を続けていると身体にも不調をきたします。
心と体は自動車の両輪のようなもの。
どちらか片方でも機能不全を起こすと、社会生活がつらいものになってしまうのです。

人間は、人間社会の中でないと生きていけません。
しかし現代では、活き活きと毎日を過ごせなかったり、生きづらさを感じる人も多いです。
周囲の他人のあり方を変容させることは、基本的に出来ません。
また、自分を取り巻く環境を変えるには、思い切りと継続的な努力が必要です。
さまざまな制約があるなかで、毎日調子よく過ごすには、自分のほうを環境に対して「最適化」する必要があります。
「毎日調子よく生きるために、自分を整え、最適な状態を保ちましょう」
そのためにコンディショニングは大事ですよね、という訳です。
ひとりの人が働けなくなったり、パフォーマンスが下がる事は経済的損失です。
個人にとっても、社会にとっても「治療費がかかる」以上の時間的・金銭的損失が出るのです。
労働力の減少が叫ばれ、すべての人の社会参加が重要になる昨今。
そう考えると、コンディショニングは必要不可欠ものだと思いませんか?
まとめ
という事で、今日はコンディショニングとは何なのかのお話でした。
じゃあ、コンディショニングって具体的にどんな事をするの?という話はまた次回以降に。
次の記事も是非読んでくださいませ。

この記事を書いたのは…
田中陽祐(たなかようすけ)
柔道整復師・スポーツトレーナー。にいさと接骨院×からだラボ 院長。
包帯やテーピングを巻くのが大好き。趣味はランニング、山登り。
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