コンディショニングの始まりは「自分を分かること」から


※現在執筆途中です

前回はコンディショニングとは何なのかについてお話ししました。

コンディショニングは、ウェルビーイングを実践するうえで不可欠というお話でした。

今日はその続きで、コンディショニングって具体的にどう取り組めばいいの?という話です。

ちなみに、前回の記事はこちら

体の状態は、正常・異常の二択じゃない?

私は「からだラボ」というコンディショニング施設をやっています。

続けてご来院頂いているお客様は、日々ご自身のコンディションを管理しながら生活している方が多いです。

しかし、初めて来院されるお客様はたいていが、身体にトラブルが起き、助けを求めて来院される方です。

その方たちの多くに言える事があります。

それは、トラブルが起きるまで自分のコンディション変化にきづかなかったという事です。

このことに関して、この記事を読んでいる貴方はどうでしょう?

たとえば、こんなことを聞かれてパッと答えられますか?

  1. 今日のあなたの体調は総合的に何点ですか?→〇〇点/100点満点中
  2. その○○点について、今がのぼり調子の○○点ですか?それともくだり調子?横ばい?

運動器のトラブル(膝が痛いとか、腰が急に痛くなった)を起こす方は「コンディション」という感覚がない事が多いです。

そういう人の感覚からすると「正常だったものが突如として壊れ、正常に働かなくなった」なのです。

しかし、身体はなにも急に反乱をおこして破綻したわけではありません。

下の図を見てみてください。

常に変化する体の状態に気付き、整えることがコンディショニングです
常に変化する体の状態に気付き、整えることがコンディショニングです

体のコンディションは、みどり色の折れ線のように常に変化しています。

コンディションが一定以下に達すれば、痛みが生じます。

しかし、運動器トラブルを起こす人は、赤い折れ線グラフの感覚で自分の体を認識し、日々生活しているのです。

なので、からだを整えようとする時、まず手始めにやるべき事はこれです。

  1. 体の状態は「正常・異常」の二択ではなく、つねに変化していると認識しなおす
  2. 今日の自分の状態を観察し、日々のどう変化しているか把握すること

自分のコンディション、スケールで考えてみよう

わたしは、先ほどの質問を、施術前後でお客様に聞く事があります。

 

(それは単純に体調を聞きたいのがひとつの理由。あとは、お客様自身のボディ・イメージと、私がお客様の言葉から感じ取った「不調の程度」がズレているといけないからです)

自分の今日の体調が何点か聞かれて、パッと返答できない人は案外多いです。

むしろ「え?それはどういう基準で考えての話?」と問い返されたりします。

その聞き返しをする気持ちも、私は十分わかります!

ですが、あくまで自分の体調を総合的に考えて何点か観察するだけの話です。

そういう時「この人は普段、自分の'体'の状態を気にする習慣がないかもしれないぞ」と感じ取ります。

自分の体の状態だけど、判断基準がないために採点・評価できない人は多いのです。

自分のコンディションを測るには、スケール(ものさし)がないといけません。

毎日ものさしで測れば、変化量が見れます。

そして、体調(コンディション)は、点数の絶対値が高いことが重要なのではありません。

むしろ体の調子がどういう傾向にあるのか、変化量を観察する事が大切なのです。

つまり「あぁ昨日よりは体調良いな」とか「週明けから体調が下り坂かも」とかです。

まずは「ものさし」を当ててみて、自分の体の状態をありのまま把握する事がコンディショニングのスタートです

健康リスク と スクリーニング

私は、運動器系・筋骨格系のトラブルの専門家です。

たとえば、ケガをした・急にどこかが痛くなった・慢性的にどこかが痛い…などを取り扱います。

お客様の中には、毎年1回~2回、急な腰痛(ギックリ腰)を発症される方も少なくありません。

運動器系の問題も、内科系と一緒で、リスクが高い人とリスクが低い人がいるのです。

ギックリ腰をしやすい人、ちょくちょく首を寝違えている人みたいな傾向です。

ここで大事なのが、自分のコンディションを把握する事です。

たとえば血圧が高いと分かれば、食事に気を付けたり、トクホのお茶を飲むこと等が検討事項に入るでしょう。

でも、血圧は測定してみないと分からない。

今の、自分自身のことなのに、です。

「あー今朝は135か、気をつけよう」となるためには定期的なチェックが必要なのです。

自分が今どんな状態か、適切に把握しなければいけません。

生活習慣病に気を付けるのと同じように、運動器系についてもリスクを行う必要があります。

体からの黄色信号に気づくこと